脳 神経系の病気:病気と症状 治療 原因 予防の辞典
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くも膜下出血の原因と危険因子
くも膜下出血は、太い動脈の血管にできていた瘤が破れることから起こる疾患です。高齢者に多い、脳梗塞や脳出血とは違って、くも膜下出血は、働きざかりの年代、比較的若い層に見られます。
脳に起こる病気の中でも、特に生命のリスクの高い病気なので、前ぶれで現れてくる症状には、注意が必要です。瘤が脳動脈のどの場所にできるかによって、言葉が出にくくなったり、二重にものが見えてきたり、記憶力の低下などが出てきます。
実際にくも膜下出血を起こすと頭痛、悪心や嘔吐、意識障害、項部の硬直などがでてきます。
瘤の他にくも膜下出血の原因となる危険因子としては、タバコ、お酒、高血圧などの疾患があります。調査結果によると、喫煙の習慣があり、高血圧で痩せた体型をしている人は、発症リス クが高いとされています。
病気の発症は、時と場所を選ばず、一日、どの時間帯でも発症する危険があります。日中の活動期、眠っている時間外の発症比率は、同じ具合とされています。
くも膜下出血の場合、一度、瘤が破れてしまった場合、出血が止まっても再び、破れてしまう場合も多く見られるので、病状を観察して、手術による治療が行われます。
くも膜下出血の検査と治療法について
くも膜下出血は、脳動脈瘤が破れることで脳組織を覆っているくも膜の下部に出血する病気です。生命の危険を伴う疾患で、診断されたら、早急に脳外科的な治療が行われる必要があります。高齢者と比べて若い人に起こりやすいようです。
特徴的な症状は、激しい頭痛になります。出血症状の程度により意識障害も現れますが、意識障害も短時間のうちに意識の消失も伴う場合があったり、意識がハッキリとしている場合など様々です。
但し、意識がハッキリとしていても、出血状態も軽いということではありません。脳梗塞や脳出血のように、身体の片側に麻痺が起こったり、特定のカ所に障害が起こったりすることはあまりありません。
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検査法は、頭部のCT検査になります。CT検査により、くも膜下出血の診断がつきます。CT検査が多く行われていますが、脳動脈瘤を正確に見つける為に、最も適した検査法としては、脳血管造影になります。
出血を起こしてから48時間以内の外科治療が必要になります。クリップを使用しての治療やカテーテル挿入からコイルを充満させての出血をストップさせ、再出血を防ぐ為の治療があります。
動脈瘤が再び破れないようにするための予防や処置も非常に大切で、常に血圧は低めに保っておく必要があります。痙攣を防いたり、脳浮腫に対しての対策もシッカリと行われる必要があります。
現在では、脳ドックによって、症状が現れていない破裂間瀬の脳動脈瘤を� �見することが可能です。瘤が破れる前に、その為の対策をシッカリと行っておくことが尚のこと重要になってきます。
パーキンソン病の原因と症状について
パーキンソン病は、筋肉に起こるこわばりや四肢に起こる麻痺症などを主症状とする疾病です。現在では様々な治療法が開発され、さらに新しい治療法が開発されています。４０歳代から５０歳代に発病する人が多い病気です。
初期に現れる症状は、手足に起こる震えの症状で、その現れ方も、片方の手から始まって同じ片方の足、そして、反対の手に移り、さらに反対の足へと症状が進む傾向があります。
瞬きをする回数が減ってくる為、いつも仮面をかぶっているような表情がない顔つきになります。身体の筋肉組織が硬直してくるので、身体の動きは非常に緩慢な動作になり、歩行をしようにも、第一歩が出にくくなります。
親指や中指、人さし指などで特に震えが見られます。緊張する場面に遭遇したりするとそ� �震えの状態はひどくなります。紙に大きな字を書かせたりすると手の震えの状態がよくわかります。
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歩き方は、パーキンソン病独特に歩き方になります。歩幅は小さくなり、ペンギンが歩行するように歩く感じになります。膝や肘などを少しまげてしまうような姿勢をとって、第三者などが肘や膝などを動かそうとすると抵抗を感じます。
主な治療は、神経系の錐体外路系にある黒質でつくられるドーパミンが減ってくるのがわかっているので、ドーパミンやドーパミンの効果を増やす薬の使用が主になります。又、手術療法も行われる場合もあります。
脳に起こる変性疾患や薬の副作用、脳腫瘍や脳梗塞などが原因で、２次的にパーキンソンのようなな症状が現れることがあります。この場合は、パーキンソン病症候群と呼ばれ、パ ーキンソン病の治療法とは異なってきます。
治療法は日進月歩の為、病気にかかっても、生存年齢は、平均とほとんど変わらなくなっています。病状は人により差がありますが、病気になっても１０年経過して介添えが少し必要になる人が５割程度の割合です。
脳卒中は、男性に多く、クモ膜下出血は女性に多い
脳卒中、心臓病、そして癌は、日本人の死亡原因のトップスリーです。以前は死亡原因のトップを占めていた脳卒中は、医学の進歩などによってトップから遠ざかるようになっています。
血管が破れてしまい脳の中に血液の塊ができてしまうのが脳出血です。脳の表面を走っている動脈の瘤が破れてしまい血液が脳の表面に広がってくるのがクモ膜下出血になります。
そして血管が詰まるのが脳梗塞で、これには動脈硬化の場所がつまる脳血栓と、心臓疾患で心臓に発生した血液の塊である血栓が、血液の流れにのって脳に運ばれて脳の血管が詰まってしまう脳塞栓があります。
以前は、脳卒中のなかでも脳出血が多かったですが、最近は脳梗塞が逆転をしています。脳出血減少の原因では、最大の危険因子である高血圧� �治療が進んだことと、食生活に注意が向けられことなども関係しています。
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女性は男性と比較して、脳卒中は起こしにくいとされています。女性ホルモンの影響などがあって動脈硬化が軽いことなどが関係しているようです。しかしそのことが当てはまるのは更年期までのことで、更年期以後は男性並のリスクが高まります。
クモ膜下出血は、女性に多く見られます。これまでは４０代〜５０代での病気の発症がよく見られましたが、全体的な高齢化にともなって、病気に罹る年齢も高くなる傾向があって７０歳を超えてから罹る人も増えています。
脳卒中の発症年齢は男女別に見ると女性は全ての病型で、男性と比較して５年ほど発症年齢が高くなっているようです。ＣＴなどの検査器機などが広く普及してきた事からわかってき たことです。但し、どうして女性の方が高くなっているのかはまだ解明されていません。
喫煙や、飲酒、塩分の摂取量など脳卒中発症の原因であるこうした習慣を男性が女性よりも多く持っていて、その結果として血管の障害などが女性と比較して男性の方が早いのではないかと考えられています。
また性格的に男性の方が女性よりも病気に対する備えのような意識が希薄になっていることも関係しているようです。確かに高血圧治療に対して、女性ほどには男性は熱心でない事はデータに現れていています。
さらに、高血圧にはあまりよくない塩分の摂取量の平均値を見てみると、常に男性が女性よりも多いことは確かです。危険因子である喫煙などの習慣も男性に多いことが上がられるようです。脳卒中の予防には、リ� ��ク要因を抱えないことがポイントです。
パーキンソン病の症状と治療法について
パーキンソン病は、脳の黒質という箇所の脳神経細胞が少なくなってくる病気で、40歳を超える年齢になってくると、発症率が高くなり、高齢になればなるほど高くなる傾向があります。
ドーパミンと呼ばれる脳神経伝達物質は、黒質で産生されていますが、パーキンソン病を発症していると、脳内のドーパミンの分泌量が減少してきて、それとは反対にアセチルコリンの分泌量が増加します。
黒質にある脳神経細胞が減少してくる原因としては、ミトコンドリアの障害であるとか、活性酸素が過度に産生されるとかが関係していると言われていますが、ハッキリとした原因は現在のところまだ解明されていません。
パーキンソン病の４大症状としては、安静時の震え、筋強剛、動作緩慢、姿勢反射障害があります。その他の症状としては、一度に二つの動作を行う能力の低下、自由な速度のリズムが作れなく等の症状があります。
パーキンソン病の初期の症状で多いのが震えの症状です。震えは、体の左右のどちらかの一方に起こり、２〜３年ほどすると、最初に症状が現れてきた反対側にでてきますが、進行しても左右差はあるとされています。
また、人によっては� ��期症状に震えの症状が現れるのではなく、痛みをともなった症状がでてくるとも言われています。
パーキンソン病で、行われる現代の治療は、対症療法による治療法しかないとされていて、不足するドーパミンを補充するための、補充療法薬による薬物療法が治療の基本となるとされています。
治療後の状態が良い人は、薬剤を使用しながら仕事に復活したりする人なども最近では、多くいるとされています。但し、薬剤に対するからだの反応は人によりかなり差があり、副作用から十分な薬剤を使用できない場合もあるようです。
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